まるで、蜜鳥が花を啄むときのような、ぴちゃぴちゃ、という音が、部屋の中に響いている。
レオンとアメリアは、互いの口唇を重ね合わせ、吐息を交換していた。
 最初は、触れ合わせるだけの軽いキス。
それだけでも、アメリアのゼリーのように柔らかいリップの感触は、充分すぎるほど堪能できていた。
 やがて、レオンの口唇の隙間を割るようにして、アメリアの舌が口蓋へと進入してくる。
それに応えるように、レオンも舌を絡ませ、吸い、甘噛みした。
「ん、んっ……あ、はふ、ふあ……」
 時折漏れる、アメリアの切なげな声。それだけで、レオンの感情は、どんどん高揚していった。
 どちらからともなく、ベッドに倒れ込んでいく。
 口づけは継続したままで、レオンは震える手で、アメリアのブラウスのボタンを外した。
刹那、ラベンダー色のブラに包まれた、豊満な双房が姿を現した。
 ブラは付けたままで、そっとバストに手を添える。生地越しからでも、アメリアの鼓動や温もりが、はっきりと感じられた。
壊れ物を扱うように、ゆっくりとこね回すと、アメリアは小さく嬌声を上げた。
「はぁ……あ、あんっ、はうぅ……ねぇ……直接、触ってぇ……」
 もどかしいのか、アメリアは、うっすらと朱に染まった顔で、レオンに懇願する。
瞳は涙がこぼれ落ちそうなほど湿潤し、光を受けてきらきらと輝いていた。
 レオンは頷くと、アメリアの助けも借りて、ブラのフロントホックを外した。
外気に晒された、アメリアの乳房。表面はぴんと張り詰め、弾力に満ちている。
手のひらいっぱいを使い、下からすくい、揉みしだくと、アメリアの喘ぎ声は、ますます艶やかさを増した。
「あんっ、ああっ、はぁっ、くぅ……んっ!」
 快感を訴えて、可愛らしい乳首が、つん、と空を向く。
レオンが口に含み、舌で転がすと、甘い衝撃が走るのか、アメリアの躰はぴくぴくと痙攣した。
 アメリアの躰に添えたまま、ゆっくりとレオンは左手を下半身へと向けていく。
しっとりと汗ばんだ双丘の裾野をなぞり、きめ細かい感触のお腹を優しく撫で、細く小さいへその廻りを旋回し――
淡い茂みを隠す、レースのフリルが付いたショーツの中へ。
「きゃうッ!」
 しっとりと湿り気を帯びた亀裂に触れた途端、大きな声を上げ、アメリアの躰が大きくヴァンプした。
自分が漏らした声に驚いたのか、かっと顔が赤くなる。
 まるで少女のようなアメリアの反応に、レオンは思わず笑みをこぼした。
「……先生、可愛いね」
「んぁっ……もう、レオンくんの……くうっ……意地悪っ……ひぁっ!」
 人差し指でスリットを上下になぞるたび、アメリアの言葉は途切れ途切れになっていく。
ぎゅっと目を閉じ、下半身から沸き起こる快楽に身を委ねていた。
 蜜壺からは、止めどなく愛液があふれ出してくる。
もうショーツはじっとりと濡れそぼり、淫唇の輪郭が、くっきりと浮かび上がっていた。
 ショーツに手を掛け、ゆっくりと脱がせる。アメリアも、力の入らない躰で、レオンが脱がせやすいように、そっと腰をあげた。
 目の前に映る、アメリアの秘部。滲む分泌液を確認して、レオンは指を中へと滑り込ませた。
まるで、それを待ちこがれていたように、ヒダがレオンの指を絡め取ってくる。
「あぁんっ、くふっ、レオンくんっ、そこっ、感じるのぉ……もっと、もっとぉッ!」
 アメリアの懇願に応えるように、レオンは指を動かす。
時に粘液の音がするほど早く、時に焦らすようにゆっくりと。うねるラビアを開いたり、ゆっくりとかき回したり――
アメリアに悦んで欲しい一心で、レオンはひたすら、彼女の感じるところを探そうとしていた。
「あっ、あっ、くぅんっ、駄目ッ、あたしっ、はぁんっ、イくぅ、イっちゃうのぉッ!」
「イっていいよ」
 じわじわと、オルガスムスへと昇り詰めていくアメリア。
少しでも愉悦を味わおうと、貪欲にヒップをくねらせてくる。
とどめとばかりに、レオンが指を鍵状に曲げ奥を引っ掻くと、アメリアは頂点に達した。
「あんっ、はぁっ、イくっ、イくぅッ、あっ、あぁああぁああぁ――ッ!」
 一際高く咆吼すると、アメリアの躰から、がっくりと力が抜けていった。荒い呼吸に合わせて、豊満な胸が上下に揺れる。
「……イっちゃったね。気持ち良かった?」
 レオンが尋ねると、アメリアは恥ずかしそうに、小さくこくん、と頷いた。
「ねぇ……今度は、レオンくんが気持ち良くなる番だよ……ね?」


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