「…んー………」
寒気を感じたのでシーツを引き寄せ、寝返りをうつと、
ひんやりとした布団の感触とは別の、温かい感触。

「起きたか?」
「…んぁ?」
目を開けると、目の前にはタイガ。
「…何でオマエ、いんだよ…」
それにしても、寒いな…。レオンはそう思いさらにシーツを引っ張り、
肩までかけた所で、シーツの中を覗き込んで絶句した。
「な、何で俺もオマエもハダカなんだよ…!!」
絶句しているレオンを腕の中にタイガは抱き込み、耳元で囁く。
「覚えてへんのー?まあ覚えてへんにしても何あったかなんて一目瞭然やろ」
タイガに言われて改めて体を見てみると、胸元や腕、脇腹などについている赤い跡。
これはいわゆるき、キスマークというヤツではないでしょおか…。
真っ青になりながらレオンはタイガに聞いた。
「もしかして…ヤっちゃった、のかよ…」
まるでこれが答えだ、と言わんばかりにタイガはレオンを抱きしめ、
額や頬にキスをしながら、身体をさぐり始める。

「何すんだよ」
「んー?いや何やもっかいしたなってきてん…ええ?」
「ええ?って聞いてから触っ…ぅあっ……」
「めっちゃ優しくしたるからなー」
「バカ、あ、やめっ…んぅっ……」

2人の夜は、まだまだこれかららしい。


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